会社情報

人と動物の関わりは有史以来、極めて長く続いています。ある時は食料として、またある時は農耕用の家畜や、家族の一員のペットとして、人と動物は、地球に暮らす 「仲間」 として共に歩んでまいりました。しかしながら、最近の人と動物の関係性は、果たして、まだ「仲間」と言えるのでしょうか？
『アメリカザリガニはとても身近な生き物ですが、近年は水辺の生態系に対して非常に大きな影響を与えていることが明らかになっており、2023年６月１日に条件付特定外来生物に指定されました』
「環境省ホームページより抜粋」
２０２３年、このような発表がなされたことをご存知の方も多いと思います。これまでどこでも見かけることができたアメリカザリガニの移動や販売に一定の制限がかかるようになりました。日本への移入をしたのも我々。屋外に放流してしまったのも我々。そして慌てて対応に右往左往するのも我々。動物たちの失笑が聞こえてくるようです。 さて、弊社は、観賞魚を中心としたペットの輸出入専門業者として1998年に設立されました。動物の輸出入では、動物を元気な状態で遠方のお客様に引き渡しをしなければならないという専門知識や技術が求められます。設立以来、現在も多くのお取引先様にご愛顧いただき、益々盛んに動物たちの輸出入を行っています。しかしながら、一方で動物の移送が環境に及ぼす影響や負荷について憂慮しない日はありません。
今般、弊社では数件のペット業者様のご協力を得て、条件付特定外来種となったアメリカザリガニ問題への対応を進めることにいたしました。駆除ではなく、捕獲した個体の利用を促進して参ります。特定外来種をなにかしらの消費循環サイクルの中に再び組み入れることで、持続可能で、且つ、環境負荷を軽減し、個体数の調整と在来種の保護や環境の保全に寄与します。また、弊社では今後、他の特定外来種の捕獲駆除、利用促進を進める予定です。

本事業を通じ、改めて、生きもの、人、環境について皆様と共に考えてまいりたいと思います。